培養上清は組織や臓器を再生させる能力を持つ幹細胞(脂肪・乳歯・骨髄など)を培養した培養液を、適切な処理を施したものが培養上清です。
細胞そのものは含まれず、サイトカイン(成長因子)などが100種類以上豊富に含まれており、美肌治療、毛髪再生、関節の修復など、様々な分野で活用されている今注目の再生医療です。

幹細胞は、様々な成⻑因子やサイトカインを分泌して組織や臓器を再生させる能力があります。幹細胞を培養した「培養上清」には100種類以上のサイトカイン(成長因子)が豊富に含まれており、ここから細胞のみを取り除いた上澄み液が培養上清STEMSです。
STEMSでは容易に採取できる脂肪由来の幹細胞ではなく、貴重な子供の乳歯から採取した歯髄由来の幹細胞を利用しています。
硬い歯に守られた歯髄細胞は、非常に良質な幹細胞を多く含んでいると言われており、他の幹細胞と比べてサイトカインの種類と量が多いとの報告もあります。

培養上清の用途は多岐に渡ります。培養上清に含まれるサイトカインには細胞を活性化し、ターンオーバーを促進してシミやシワなどを減らすアンチエイジング効果が期待できます。
そのため美容目的の施術や肌の治療に活用できる他、傷や骨折などを早く治す効果も予想されるため、形成外科の分野にも利用されています。
その他、心療内科では不眠症や更年期の治療、歯科では歯周病治療などに用いられる事もあります。

●HGF(肝細胞増殖因子)
正常な細胞を増やし、肝硬変や腎不全などの発症を抑える。
●VEGF(血管内皮細胞増殖因子)
体を活発にする。また発毛を促進する。
●GDNF(グリア細胞由来神経栄養因子)
薬物依存症治療などに有効なのではないかと考えられている。
●IFN(インターフェロン)
ウィルス増殖の阻止や細胞増殖の抑制、免疫系および炎症の調整を行う。
●EGF(皮細胞成長因子)
皮膚の成長を促進し、シミやシワなどを減らす。
●GH(成長ホルモン)
骨の伸長や筋肉の成長、代謝の促進を行う。
●TGF(トランスファーミング成長因子)
細胞の成長を促進し、傷の治療やシミなどを抑制する。
●RANKL(RANKリガンド)
骨代謝を活性化し、骨折などを早く治す。

STEMSはCPCと呼ばれる、厚生労働省から許可を受けた日本国内の施設で製造されています。
CPCでは極めて高度な安全管理体制を確立しており、製造は臨床培養士の資格を持った細胞培養のプロが行います。
またSTEMSでは感染症検査等の23項目の製品試験を行い、全ての項目で陰性が確認された製品のみが出荷されています。