AGAとは、思春期以降に発症する進行性の男性型脱毛症です。人により症状は様々ですが、生え際の後退によるM字型脱毛や、頭頂部の薄毛・脱毛が多くみられます。一般的には遺伝や男性ホルモンの影響、生活習慣が原因と言われています。

薄毛・脱毛の進行を抑えるためには、早めの治療が重要です。
当院では、AGA治療に「フィナステリド 1mg」「デュタステリド0.5mg」を処方いたします。これらの薬は作用だけでなく、効果を感じられる期間も異なります。フィナステリドは3か月ほどで効果を感じられる場合もありますが、デュタステリドは半年から1年ほど経過してから毛髪の変化を感じられるようになります。

髪が生え変わる周期に大きく影響されるため、経過を観察しながら地道に治療する必要があります。

<フィナステリド 1mgについて>

フィナステリドは、髪の毛が生え変わる周期を正常に戻すための治療薬です。1997年に男性型脱毛症の治療薬としてアメリカ食品医薬品局に認可され、全国60ヵ国以上で発売・承認されています。

アメリカのメルク社が製造販売するプロペシアの後発品(ジェネリック医薬品)で、有効成分の名称です。効果に大きな違いはなく、先発品であるプロペシアよりも安価で処方が可能です。

<デュタステリド0.5mgについて>

デュタステリドはもともと前立腺肥大症の治療薬として開発されましたが、AGAの改善効果を期待できることが判明しAGA治療薬として販売されるようになりました。AGAの症状悪化を防止しつつ、薄毛を改善していく薬です。

ザガーロの後発品(ジェネリック医薬品)です。効果に大きな違いはなく、先発品であるサガーロよりも安価で処方が可能です。

いずれも、問診を受けていただいてからの処方となります。

AGAの主な原因には、テストステロン(男性ホルモン)の影響があります。テストステロンは毛根の5αリダクターゼという酵素によって、ジヒドロテストステロンという悪玉男性ホルモンに変化します。この変化が、毛の生え変わりに影響を及ぼし、薄毛や脱毛が進行すると考えられています。

テストステロンを悪玉男性ホルモンに変化させる「5αリダクターゼ」にはⅠ型とⅡ型があり、AGAにはⅡ型の関係が大きいと言われています。フィナステリドはⅡ型5αリダクターゼを阻害する働きがある一方、デュタステリドはⅡ型Ⅰ型双方を阻害する作用があります。デュタステリドが、フィナステリドよりもより迅速に飛躍的に発毛を改善させたというデータも残っています。

また、長期的にフィナステリドを服用すると効果が減退する可能性があるため、フィナステリドにデュタステリドを追加することで高い発毛効果が期待できます。デュタステリドはフィナステリドよりと比べやや優れた効果がありますが、性機能の低下といった副作用の頻度が高く表れることもあります。

当院では医師が脱毛抑制の経過を確認し、患者さまのお話を聞いた上で、ひとりひとりに合わせた発毛強化に努めてまいります。

<フィナステリド 1mg>

臨床試験の結果において危険性は低いと言われていますが、下記のような副作用が報告されております。

  • だるさ
  • 蕁麻疹、発疹、かゆみ
  • 皮膚異常
  • 性欲減退
  • 性機能の低下

<デュタステリド0.5mg>

臨床試験の結果において危険性は低いと言われていますが、下記のような副作用が報告されております。

  • 性欲減退
  • 性機能の低下
  • 肝機能障害

未成年・女性の服用は安全性が確立されていません。

海外製品の個人輸入代行者が販売しているAGA薬には、偽物が多く存在します。効果が確認できないだけではなく、健康被害が発生する可能性がございますので、医療機関で処方された治療薬を服用してください。

  • 飲み忘れ等で複数回分を同時に服用しないでください。
  • 子供や女性が服用しないよう注意するだけでなく、直接薬に触れないよう注意してください。
  • 持病があるかたは、医師に必ず相談してください。
  • フィナステリド、デュタステリドともに服用中はもちろんのこと、服薬中止後も半年が経過するまで献血できません。

ご来院時に受付で「自費診療希望」とお伝えください。
問診票をお渡しいたしますので、自費診療欄の【AGA治療】にチェックをして受付にお返しください。
「今日はどうされましたか」という質問にお答えいただく必要はございません。

症状やご希望は、男性医師が個室で伺います。

AGA治療薬
フィナステリド(1mg) 28錠 3,800円
デュタステリド(0.5mg) 30錠 6,600円

自費初診料 3,300円(税込)
自費再診料 1,100円(税込)